■米金利上昇・ハイテク株安の一服で買い安心感台頭か
今週のマザーズ指数は週末に+4.5%と急反発し、週間では大幅下落も、5営業日のうち3営業日は上昇し、騰落日数では勝ち越しとなった。
来週の新興市場は神経質ながらも戻りを試す展開が想定される。
米10年債利回りが5月6日の3.14%をピークに足元では2.9%前後での推移が続いている。
今週後半は急落が続いていたナスダック総合指数が12日に下げ止まり、週末13日には+3.8%と大幅高。
それでも米長期金利は週末時点ではなお3%を下回って終えた。
金利上昇に一服感があるなか米ハイテク株が反発してきていることで、東京市場でも中小型グロース株が主体の新興株に持ち直しの期待が高まる。
決算発表が一巡したことや今週末にかけてナスダックが持ち直していることから、来週は今週に好決算を発表したばかりの主力株の持ち直しに期待。
Appier Group (TYO:)は第1四半期決算時から早々に通期計画を上方修正するなど好調ぶりが鮮明。
JTOWER (TYO:)は今期先行投資で営業赤字見込みも40%近い増収率を計画しているほか、27年3月期までの売上高のCAGR(年平均成長率)として+51%を目標とする中長期計画を掲げるなど高成長性が改めて確認された。
弁護士ドットコム (TYO:)は、主力のクラウドサインの四半期売上高の前年比増収率が漸減傾向にあるとはいえ、1-3月期も+51%と高成長を記録。
カオナビ (TYO:)は四半期ベースでの前年比増収率の加速や各種KPI(重要業績評価指標)の好調な推移、今期の高い成長計画など申し分のない決算だった。
■31日新規上場のトリプルアイズはBB期間へ
IPO関連では、5月31日に新規株式公開予定のトリプルアイズの仮条件が12日、800円~880円と想定発行価格の880円を上限とするレンジで決定。
AI関連銘柄かつ軽量感のある規模だけに、やはり注目度は高いようだ。
なお、ブックビルディング(BB)期間は13日~19日となっている。
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