[東京 21日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 19811.89 +177.40 寄り付き 19731.57 安値/高値 19678.22─19811.89
東証出来高(万株) 123456 東証売買代金(億円) 13212.56
前場の東京株式市場で日経平均は反発。TOPIXは取引時間中で2007年11月 2日以来、約7年半ぶりに1600ポイントを回復した。前日の欧米株市場が上昇したこ とで投資家心理が改善。朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。日本株の需給は引き続き 良好とみられ、海外勢や個人の押し目買いが入っている。為替が円安方向に振れたことで 輸出株が買われたほか、銀行、保険などの金融セクターも高い。
中国人民銀行(中央銀行)による追加緩和を好感し、前日の欧米株が上昇したことで 日本株にも買い安心感が広がった。リスクを取りやすくなった海外勢や逆張り志向の強い 個人が押し目買いを入れたとみられている。日経平均銘柄の安川電機 6506.T が20日に 保守的な決算予想を発表したが、市場全体に与える影響は限定的だった。底流では日銀追 加緩和への期待もあり、相場全体の支えになった。三菱UFJ 8306.T 、三井住友FG<8 316.T>、みずほFG 8411.T の3メガバンクはいずれも年初来高値を更新した。 市場では「海外勢の買いがグロース系からバリュー系の出遅れ株にシフト。メガバン クが買われマーケットに安心感を与えている」(野村証券エクイティ・マーケットアナリ ストの佐藤雅彦氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、コーセー 4922.T が大幅高。20日に発表した2015年3月期連結 業績予想の上方修正を好感した。インバウンド需要により主要ブランドが順調だったほか 、買収した米国タルト社も好調だった。半面、安川電機 6506.T は軟調。20日に201 6年3月期の連結業績予想を発表。当期純利益は前年比3.3%減の240億円を見込む などやや保守的な計画を嫌気した。
東証1部の騰落数は、値上がり1168銘柄に対し、値下がりが551銘柄、変わら ずが160銘柄だった。
(河口浩一)