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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=続伸、SQ前に上値追いには慎重

発行済 2010-12-09 16:16

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>

終値 10285.88 +53.55 終値 10280 +40

寄り付き 10277.87 寄り付き 10290

安値/高値 10240.11─10298.25 安値/高値 10240─10300

出来高(万株) 212025 出来高(単位) 30452

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 [東京 9日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸。約7カ月ぶりの高値水準

で引けた。米金利がさらに上昇しドル高/円安が進んだことで、主力輸出株に買いが先行。

金利上昇メリット期待で金融セクターも上昇した。市場筋によると欧州系やアジア系のバ

スケット買いが観測されたという。ただ騰落レシオなど短期的な過熱感は強く、あすのメ

ジャーSQ(特別清算指数)算出を控え上値追いには慎重なムードが強かった。

 東証1部騰落数は値上がり808銘柄に対し値下がり686銘柄、変わらずが168

銘柄。東証1部の売買代金は1兆4184億円。

 日経平均は前場、後場ともに1万0300円目前で失速する展開。SQを控えているほ

か、短期的な過熱感が警戒されている。

 直近で裁定買い残は2兆3000億円を超えており、市場では「波乱があってもおかし

くない水準」(国内証券)との声も出ている。騰落レシオ(東証1部、25日平均)は

8日に158.27%に上昇。騰落レシオは120%を超えると買われ過ぎと判断される

が、「1985年以降では最も高い水準に上昇した」(みずほ証券エクイティ調査部シニ

アテクニカルアナリストの三浦豊氏)という。日経平均が年初来高値(1万1408円

17銭)を付けた4月5日に153.28%を記録、その後ギリシャ・ショックもあって

株価は下落基調に入ったことから、「今回もいったんの天井ではないか」(国内証券トレ

ーダー)と警戒する声も出ている。

 ただ円安地合いが日経平均の上値をじわりと切り上げさせている。米株市場で金利の上

昇は、景気圧迫やドル高のネガティブ要因と利ざや改善期待による金融株上昇というポジ

ティブ要因、両方の受け止め方となっているが、日本株にとっては「円安と債券からの資

金シフト期待でプラス」(明和証券シニアマーケットアナリストの矢野正義氏)という。

金利上昇の背景には将来の景気回復期待もあるとして、現時点では嫌気するムードは乏し

い。

 また海外勢の買いが継続していることも買い安心感につながっている。連日、欧州系や

アジア系の買いが観測されているという。

 トヨタアセットマネジメント・チーフストラテジストの濱崎優氏は「日米で金利が上昇

しているが、まだ経済を圧迫するようなレベルではないだろう。ドル高・円安が進めば日

本株にポジティブな環境が続くとみている。一方、将来のローン金利上昇を警戒して住宅

を今のうちに購入する動きが強まり米住宅市場が改善するといったことも予想しにくい。

米住宅は在庫水準が依然として高く需給面での売り圧力が強いためだ」と述べている。

 個別では、マキタ<6586.T>が続伸。クレディ・スイス証券が投資判断を「ニュートラル」

から「アウトパフォーム」、目標株価を2750円から4000円に引き上げたことを材

料視した。ロシア・東欧(売上構成比19%)の成長期待がいまだ株価に織り込まれてい

ないと指摘。2011年はWTOへの加盟が期待されるロシア関連株として注目される

公算が大きいという。

 カナモト<9678.T>も下落。8日に発表した2011年10月期業績予想で連結営業利益

が前期比45.6%減、連結当期利益が同79.8%減と大幅減益を見込んでいることが

嫌気された。主力の国内建機レンタルが建設需要の減退と競争激化で厳しい環境が続きそ

うだという。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

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