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UPDATE1: 東京外為市場・15時=ドル95円前半、豪ドルが高値波乱

発行済 2009-08-04 17:00
EUR/JPY
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UBSN
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       ドル/円

午後3時現在 95.10/15  1.4392/93  136.87/95

正午現在   95.37/40  1.4410/12  137.43/51

午前9時現在 95.15/21  1.4408/10  137.10/19

NY17時現在 95.23/24  1.4415/20  137.27/34

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 [東京 4日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時

時点から小幅安い95円前半で推移している。仲値公示をきっかけにいったんは95円半

ばまで上昇したが、輸出企業の売りに押し戻された。リスク選好が強まるなかで、豪住宅

価格指数の発表をきっかけに豪ドルが対ドル、対円で年初来高値を更新した。しかし、豪

中銀理事会が声明で利下げスタンスを後退させたことが予想通りだったとして、その後は

豪ドルへの買いが一服した。

 ドル/円は輸出企業の売りでいったん95.08円まで下落したものの、仲値公示をき

っかけに上昇に転じ、95.35円付近にあった小規模なストップロスをつけて

95.47円のきょうの高値をつけた。しかし、その後は再び輸出筋売りで95円前半に

押し戻された。

 トヨタ<7203.T>が4─6月期の決算発表で、通期の為替想定を1ドル95円から92円

に、1ユーロ125円から131円に変更した。市場では「ドルの売りターゲットが下が

りそうだ。ユーロ/円も今の水準なら売りだろう」(外銀)との声が出ている。先に決算

を発表したホンダ<7267.T>も、1ドル95円から91円に、1ユーロ125円から127

円に変更している。

 きょうの為替の中心は豪ドル。オーストラリア統計局が発表した6月の小売売上高は予

想に反して前月比で減少したものの、4月以降の売上高は上方修正され、第2・四半期全

体では前期比で増加した。さらに同日発表の第2・四半期の豪住宅価格指数が上昇したこ

とで、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)による利上げ観測が高まった。これ

を受けて、豪ドルが急騰。対ドルで0.8470ドル、対円で80.81円まで買われて

ともに年初来高値を更新した。豪ドルの上昇は市場のリスク選好を強めてドルと円の売り

につながったことで、英ポンド、NZドル、カナダドルなどが広範に上昇した。ただ

「6月の豪小売売上高は前月比1.4%減少しており、すべてがいいわけではない。豪ド

ルの上昇はセンチメントによる部分が大きい」(国内銀行)との声も出ている。

 その後、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が金融政策を発表。3.0%で

据え置きは予想通りで、声明文では一段の金融緩和余地があるとの文言を削除した。これ

を受けていったんは豪ドル買いが入ったものの、「想定の範囲内」(ドイツ証券シニア為

替ストラテジスト、深谷幸司氏)との見方から間もなく豪ドル売りに転じた。ただ「オー

ストラリアは利上げにらみの局面に転じており、あとは利上げに向けたスピード感の問題

だ。豪ドルに深押しはない」(ドイツ、深谷氏)との見方が多い。

 BNPパリバの第2・四半期決算は、純利益が前年同期比6.6%増。営業

総利益は44.7%増の40億6000万ユーロで、ロイターが集計したアナリスト12

人の平均予測の36億7000万ユーロを上回った。UBSはの第2・

四半期の純損失は14億スイスフラン(13億1000万ドル)で、ロイターによるアナ

リスト調査(11億スイスフラン)を下回った。

 ただ、市場では銀行決算の為替に対する影響は限定的との声が聞かれる。「焦点は、銀

行決算より景気回復期待だ。リスクを取りにいく動きが続いている」(ステート・ストリ

ート銀行金融市場部長、富田公彦氏)という。そのうえで富田氏は「機関投資家は、ここ

にきてリスクに慎重になりはじめている。今の楽観的なセンチメントには行き過ぎ感があ

る」としている。

 

 

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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