[ブラジリア 6日 ロイター] - ブラジル中央銀行は国内の金融サービス利用を拡大するため、デジタル通貨の試験プログラムを開始すると明らかにした。国内では即時決済システム「Pix(ピックス)」が既に導入されており、電子決済手段として広く普及している。
中銀担当者によると、デジタル通貨の一般利用は、個人間の連邦公債の売買などの試験段階を経て2024年末に開始する予定。分散型台帳技術(DLT)で実行される決算手段として構築される。
担当者は「この環境によりコストが削減され、人々の間で金融サービスの利用が進む。レポオペレーションのような現在銀行だけが行っている非常にコスト高のサービスを、デジタル通貨をベースとした技術で誰でも行えるようになる」と述べた。
また、デジタル決済利用は21年末に導入されたピックスにより既に広がっているため、中銀デジタル通貨(CBDC)は決済利用拡大を目的としていないと説明した。