日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
終値 10529.76 (+148.99) 終値 10510 (+130)
寄り付き 10477.52 寄り付き 10510
安値/高値 10477.52─10530.11 安値/高値 10500─10540
出来高(万株) 239781 出来高(単位) 39810
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[東京 6日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発した。懸念されていた米雇
用に楽観的な見方が広がったことによる米景気回復への期待感とドル高/円安を受け株買
い戻しの動きが活発化した。日経平均は12月限日経平均先物・オプションのSQ (特
別清算指数)値である1万0420円74銭を上抜け7カ月超ぶりに1万0500円を回
復。その後も円安基調が続き、上値を追う展開となった。
東証1部騰落数は値上がり1250銘柄に対し値下がり302銘柄、変わらずが114
銘柄。東証1部の売買代金は1兆5694億円。
5日の米国株式市場は上昇。12月の米オートマチック・データ・プロセッシング(A
DP)全米雇用報告で民間部門雇用者数の増加が予想の約3倍となったことが好感され
た。スイス国立銀行(中央銀行)が流動性供給オペの適格担保からアイルランド国債を除
外したことによる懸念もあったが、ADPがそれを打ち消す形となった。外為市場でドル
高/円安に振れたこともあり、東京市場は買い優勢で日中は上値を追う展開となった。
懸念されていた米雇用に対し楽観的な見方が広がり、米景気回復への期待感が強まった
ことを受け買いが先行。日経平均はストップロスを巻き込んで上値めどとされた12月限
日経平均先物・オプションのSQ値1万0420円74銭を上抜け、2010年5月14
日以来、約7カ月半ぶりに1万0500円を回復した。
邦銀系の株式トレーダーによると、前日同様に国内外のアセットマネジメント系による
新規資金が日本株に流入して相場を押し上げた。アセットマネジメント系が複数の個別株
に50億円規模の買いを入れたほか、ヘッジファンドも200億円―300億円規模で主
力株買いを進めたと観測される。ただ「海外年金マネーは米国株に向かっており、日本株
にはなかなか入ってこない」と同トレーダーは指摘した。
野村証券プロダクト・マーケティング部マーケット情報課長の佐藤雅彦氏は日経平均の
1万0500円回復について「米国株上昇に支えられているというより、外為市場で円安
に振れていることの方が大きいのではないか」と述べた。また「12月は過熱感から上値
が抑えられ1万0200―1万0300円付近でもたついていたことから、日本株には割
安感と出遅れ感が出ていた」との見方を示した。
実際、円安を背景に自動車やハイテクなど輸出関連株に物色が向かったほか、原油高を
受け商社など資源関連株も堅調に推移し、ほぼ全面高となった。大手証券の株式トレーダ
ーは、昨年11月以降、輸出株、内需関連株、新興株と続いた循環物色が一巡し、再び輸
出株に戻ったとみている。
個別銘柄ではりそなホールディングス<8308.T>が買われる一方でファーストリテイリン
グ<9983.T>が売られ、相場がこう着する局面もあった。りそなは昨年11月に6000億
円を上限とする普通株の発行登録をしており、ファイナンス発表が近いのではないかとの
思惑が出ていた。ファーストリテイリングは、5日に発表した国内ユニクロ事業における
12月の既存店売上高が前年比15.5%減と低調だったことを嫌気した。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)