[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からほぼ横ばいの134円前半で推移している。中国国内総生産(GDP)の上振れや、中銀議事要旨のタカ派的内容を受けて豪ドルが買われたが、主要通貨は全般小動きに終始した。
この日の取引で目立ったのは豪ドル買い。中国の第1・四半期GDPが前年同期比4.5%増と事前予想の4.0%を上回ったこと、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置いた今月4日の理事会で、利上げを検討していたことが明らかになったことなどが、手がかりとなった。
豪ドルは午前の89円後半から90円半ばまで上昇して、1カ月ぶり高値を更新した。「経済指標次第で5月の利上げがあり得る、という姿が明確になった」(外銀)という。
しかし、アジア株式市場は上下まちまちで、リスク選好姿勢の広がりは見られず、主要通貨の動きも限定的だった。市場では、台湾が米ボーイング社製の対艦ミサイル「ハープーン」400発を購入するとの報道が、市場の楽観ムードを後退させたとの指摘もあった。
ドル/円は134円前半から後半の狭いレンジ内で売買が交錯した。「売られ過ぎていたドルの買い戻しの域にとどまっているようにみられ、上を仕掛けていくような状況にはみえない」(あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)との声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 134.35/37 1.0940/44 147.00/04
午前9時現在 134.45/47 1.0922/26 146.87/91
NY午後5時 134.46/50 1.0926/28 146.93/97