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ユーロ週間見通し:もみ合いか、ECBはインフレ抑制の方針を堅持する可能性

発行済 2023-10-21 14:44
更新済 2023-10-21 14:45
*14:44JST ユーロ週間見通し:もみ合いか、ECBはインフレ抑制の方針を堅持する可能性 ■強含み、リスク回避のユーロ売りは縮小

今週のユーロ・ドルは強含み。
10月独ZEW景気期待指数は市場予想を上回ったことから、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りが観測された。
中東情勢の悪化や米長期金利の上昇を嫌気したユーロ売りが優勢となった、欧州中央銀行による早期利下げ観測は後退し、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いは週末前に縮小した。
取引レンジ:1.0507ドル-1.0616ドル。


■下げ渋りか、ECBは利上げ休止の公算

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。
米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ余地が考慮され、ドルは売りづらい展開となろう。
欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利の据え置きが決まる見込みだが、インフレ抑制の姿勢が表明された場合、ユーロは下げ渋る可能性がある。


予想レンジ:1.0400ドル-1.0700ドル

■強含み、ポジション調整的なユーロ買いが強まる

今週のユーロ・円は強含み。
ガザ地区の病院爆発を受けて中東情勢は一段と悪化し、週前半は安全逃避的なユーロ売り・円買いが活発となった。
しかし、イスラエルのガザ地区への地上侵攻は実行されていないため、週後半はポジション調整的なユーロ買い・円売りが広がった。
取引レンジ:156円98銭-158円93銭。


■もみ合いか、ECBはインフレ抑制の方針を堅持する可能性

来週のユーロ・円はもみ合いか。
欧州中央銀行(ECB)は10月26日開催の理事会で市場の想定通り利上げ休止の場合、ユーロ売りに振れやすい。
ただ、ECBはインフレ抑制の方針を堅持するとみられる。
中東情勢が特に悪化しない場合、リスク回避のユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:10月製造業PMI(9月:43.4)
・24日:10月サービス業PMI(9月:48.7)
・26日:欧州中央銀行理事会

予想レンジ:157円50銭-160円00銭


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