麻生フオームクリートは気泡コンクリート工事や地盤改良工事などを手掛ける建設工事が活況を呈していた高度成長時代、高層ビルの軽量化や省力化といった需要が増大するなか、軽量性、断熱性等に優れた気泡コンクリート(エアモルタル)の断熱材としての特性に日本で最初に着目し、建築用気泡コンクリートの製造と現場施工のパイオニアとして事業を推進してきた米国からの導入技術をベースに独自に開発した技術と製品の優れた特性は、時代のニーズにマッチし、高層ビルの軽量化、省力化のための屋上の防水押さえ、各階床板の嵩上げ、機械室の配管埋込みなどに使用された
その後、気泡コンクリートの軽量性等の特性が様々な分野から注目され、東海道新幹線工事において同社製造の気泡コンクリートが日本初のトンネル裏込め材料として使用され、その特性が高く評価されて空洞充填工事、管路中詰工事、軽量盛土工事など数々の土木工事分野に採用されるようになったその施工実績は今日までのべ1,200万立方メートルを超え、エアモルタルのパイオニアとなっている
2016年3月期は売上高で前期比4.2%増の42.79億円、営業利益で同6.6%増の1.09億円が見込まれている主力の気泡コンクリート工事が軽量盛土工事を中心にとした需要に加え、地盤改良工事における受注回復が前提となっている
PBRは0.81倍と1倍を下回り、配当利回りは2.29%と高水準