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BS11 Research Memo(3):良質の番組提供による売上拡大を追求

発行済 2016-05-02 16:15
更新済 2016-05-02 16:33
BS11 Research Memo(3):良質の番組提供による売上拡大を追求
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■成長戦略を明確にしたBS11 2016年8月期は日本BS放送 (T:9414)にとって重要なターニングポイントになると弊社では考えている。
そう考える理由は、黎明期から拡大・成長期へとステージが移行するのに合わせて、「売上高の拡大」を経営における最重要課題とし、その実現のためにやるべきこととして「(良質の)番組作り」であることを明確にしたことだ。
これは後に詳述する中期経営計画の基本骨格にもなっている。
同社を含めたBS放送各社の業績は認知度(視聴者によるBS局及び番組についての認知度合い)と高い相関性がみられる。
同社は地上波キー局の系列に属さない独立系BS放送局であり、認知度の点ではキー局系5社に一歩遅れており、それが売上高の差となって表れていた。
問題は、認知度と売上高の関係が循環参照関係(換言すれば「鶏が先か、卵が先か」の関係)にあったことと、認知度向上のための具体的施策のありかただ。
しかし同社は、2016年8月期に臨むに当たり「良質の番組を供給し続けることで視聴者による認知度は着実に上昇し、その結果として売上高も必ずついてくる」という考えを持って経営に当たることを決定した。
これは、売上高10,000百万円超えの達成が見えてきたことにより、認知度と売上高の循環参照関係から脱却したと言える。
番組作りにおいては制作費用が言わば“先行投資”として発生する。
したがって業績において一時的に利益の成長が抑え込まれるという側面もあるが、同社の決断にはもはや迷いはない。
2016年8月期は期初から大型新番組を投入してきたが今下期にはそのペースを上げ、来期以降も番組作り優先の経営を徹底して、中期的に先行するキー局系5社に追いつくことを目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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