ゴールデンウィークの連休を挟んだ直近2週間の新興市場では、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに下落したただ、日本銀行・金融政策決定会合での追加緩和見送りを受けて大きく下落した日経平均に比べ、中小型株は底堅い展開だった連休を控え直近で上昇の目立ったバイオ株やテーマ株に利益確定売りが広がる場面があったものの、押し目買い意欲も根強く、マザーズ指数の調整が25日線付近まで進むと反発狙いの買いが入ったなお、4月25日から5月6日までの騰落率は、日経平均が-8.3％であったのに対して、マザーズ指数は-3.4％、日経ジャスダック平均は-0.6％だった
個別では、そーせいグループ (T:3932)が当該期間で2.0％安、ミクシィ {{|0:}}が同5.5％安、サイバーダイン {{|0:}}が同5.3％安とマザーズ主力銘柄は全般軟調だった4月半ばまで上昇の目立っていたJIG-SAWは、連休を控えて利益確定売りに押され同11.3％安となったまた、第1四半期決算が減収減益となったAiming のほか、MRT、ビーロットなどが売られた反面、越境EC関連のHameeやアウンコンサルティング、人工知能（AI）関連に位置付けられているロックオン、国内運用機関による株式保有が観測されたLITALICOなどが大きく上昇したジャスダック主力では、ハーモニック・ドライブ・システムズが同7.3％安、イリソ電子工業が同13.2％安と軟調だった一方、セリアが同3.4％高、ノジマが同10.3％高となったまた、中国平安グループが筆頭株主となるアスコット、デジタル教科書関連のチエル、その他ぱど、アルファクス・フード・システムが連日のストップ高となった一方、利益確定売りに押された日本フォームサービスやラクオリア創薬、前期業績を下方修正したエヌジェイHDやリプロセルが大きく下げた 今週の新興市場は、1-3月期決算発表のピークを迎えるマザーズ、ジャスダックを合わせ600社超の企業が決算発表を予定しているが、なかでもそーせいグループなど主力銘柄の業績動向が注目されよう4月から始まった新年度について、市場予想で大幅増益が見込まれている銘柄も多く、決算発表を控え手控えムードよりも期待感が先行する展開となりそうだそれだけに、実際の決算内容が市場の期待を上回るものか注視する必要がある 5月10日にミクシィ、セリア、12日にロックオン、CRI・ミドルウェア、アカツキ、フューチャーベンチャーキャピタル、13日にそーせいグループのほかJIG-SAW、チエル、グリーンぺプタイド、ハーモニック・ドライブ・システムズ、サイバーダインなどが決算発表を予定している注目のそーせいグループは16年3月期の業績予想を修正済み17年3月期については、市場予想で営業利益170億円程度が見込まれている IPO関連では、現在のところ新規上場予定は発表されていない16年度中の上場を目指しているものの、熊本地震の影響が懸念されている九州旅客鉄道（JR九州）は、記者会見で「今のところスケジュールの遅れはない」と語っているまた、一部で回転寿司チェーンを運営するあきんどスシローの再上場が取り沙汰されているようだ