[ワシントン 31日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が31日に発表した8月の米消費者信頼感指数は113.8と、前月の125.1(下方改定)から低下し、2月以来の低水準となった。新型コロナウイルス感染の急拡大とインフレ高進に対する懸念が重しになり、市場予想の124.0も下回った。
ただ、CBの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「新型コロナの感染拡大やインフレ懸念により信頼感が低下しているとは言え、こうした低下が今後数カ月で個人消費を大幅に抑制すると結論付けるのは早計だ」と述べ、状況を見守る姿勢を示した。
現況指数は147.3と、前月の157.2から低下。期待指数は91.4と、103.8から低下した。
就職が困難であることを示す指数は11.8。前月は11.1だった。職が十分とみる向きと就職が困難とみる向きとの差は42.8と、前月の44.1から低下。同指標は労働省が発表する失業率と相関性がある。
1年先の期待インフレ率は6.8%。前月は6.6%だった。
調査では、自動車や洗濯機、乾燥機など耐久消費財の購入を予定する世帯が減少する一方、旅行を計画する人の割合は増加。大半が国内旅行を計画しており、多くが飛行機を利用する見通しだ。また、住宅価格の高騰に伴い、今後6カ月間の住宅購入に対する消費者の意欲が低下しており、初回購入者の一部は市場から撤退しているとした。