10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:続伸も北朝鮮リスク警戒でリスク回避に向かわせるか
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、半導体入札「日本連合も」 経産省が呼びかけ
■続伸も北朝鮮リスク警戒でリスク回避に向かわせるか
10日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。
先週末の米雇用統計のほか、米中首脳会談の行方が相場を左右させそうである。
雇用統計については農業分野以外の就業者数は、前月比9.8万人の増加と、市場の予想(18万人程度)を大幅に下回った。
しかし、失業率は4.5%と前月より0.2ポイント低下し、平均時給も前年比プラス2.7%とインフレ期待を後退させる内容ではなかった。
また、米中首脳会談では、貿易、北朝鮮問題などで両国の意見が一致する兆しが見えないまま閉幕した。
首脳会談の合意内容次第では北朝鮮が挑発的な行動に出るとの懸念が強かったこともあり、一先ず落ち着きをみせてくる可能性がありそうだ。
まずは、11日に北朝鮮が最高人民会議を開催することもあり、市場の関心が集まろう。
7日の米国市場はNYダウ、ナスダックともに小幅に下落しているが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高、円相場は1ドル111円30銭辺りとやや円安に振れて推移している。
まずはこれにサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。
しかし、日経平均については、先週の調整により年初からのもち合いレンジ(19000-19600円)を下放れており、シグナルは悪化傾向にある。
信用需給では信用倍率が昨年11月以来の3倍台と買いに傾いているため、戻り待ちの売り圧力も警戒されやすいと考えられる。
そのため、自律反発が意識される局面においても、これまでのレンジ下限レベル接近では戻り売りが警戒されそうだ。
物色の流れとしては小売企業の決算が本格化するなか、決算を手掛かりとした個別物色が中心になろう。
その他、防衛関連などテーマ株での短期的な値幅取り狙いの売買も意識されそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の買い越しとの観測
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り900万株、買い1060万株、差し引き160万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
04月03日(月):100万株の買い越し
04月04日(火):100万株の買い越し
04月05日(水):90万株の売り越し
04月06日(木):40万株の売り越し
04月07日(金):170万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(20656.10、-6.85)
・NY原油は上昇(52.24、+0.54)
・シカゴ日経225先物(18785、+75)
・ナスダックは下落(5877.81、-1.14)
・米国のシリア攻撃、ロシアとの緊張高める
・米失業率10年ぶり低水準
・ドル円相場111円10-20銭
・東芝 (T:6502)、半導体入札「日本連合も」 経産省が呼びかけ
・ヤマトHD (T:9064)、日仏間で保冷宅配へ
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
<SK>
■株式見通し:続伸も北朝鮮リスク警戒でリスク回避に向かわせるか
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、半導体入札「日本連合も」 経産省が呼びかけ
■続伸も北朝鮮リスク警戒でリスク回避に向かわせるか
10日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。
先週末の米雇用統計のほか、米中首脳会談の行方が相場を左右させそうである。
雇用統計については農業分野以外の就業者数は、前月比9.8万人の増加と、市場の予想(18万人程度)を大幅に下回った。
しかし、失業率は4.5%と前月より0.2ポイント低下し、平均時給も前年比プラス2.7%とインフレ期待を後退させる内容ではなかった。
また、米中首脳会談では、貿易、北朝鮮問題などで両国の意見が一致する兆しが見えないまま閉幕した。
首脳会談の合意内容次第では北朝鮮が挑発的な行動に出るとの懸念が強かったこともあり、一先ず落ち着きをみせてくる可能性がありそうだ。
まずは、11日に北朝鮮が最高人民会議を開催することもあり、市場の関心が集まろう。
7日の米国市場はNYダウ、ナスダックともに小幅に下落しているが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高、円相場は1ドル111円30銭辺りとやや円安に振れて推移している。
まずはこれにサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。
しかし、日経平均については、先週の調整により年初からのもち合いレンジ(19000-19600円)を下放れており、シグナルは悪化傾向にある。
信用需給では信用倍率が昨年11月以来の3倍台と買いに傾いているため、戻り待ちの売り圧力も警戒されやすいと考えられる。
そのため、自律反発が意識される局面においても、これまでのレンジ下限レベル接近では戻り売りが警戒されそうだ。
物色の流れとしては小売企業の決算が本格化するなか、決算を手掛かりとした個別物色が中心になろう。
その他、防衛関連などテーマ株での短期的な値幅取り狙いの売買も意識されそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の買い越しとの観測
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り900万株、買い1060万株、差し引き160万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
04月03日(月):100万株の買い越し
04月04日(火):100万株の買い越し
04月05日(水):90万株の売り越し
04月06日(木):40万株の売り越し
04月07日(金):170万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(20656.10、-6.85)
・NY原油は上昇(52.24、+0.54)
・シカゴ日経225先物(18785、+75)
・ナスダックは下落(5877.81、-1.14)
・米国のシリア攻撃、ロシアとの緊張高める
・米失業率10年ぶり低水準
・ドル円相場111円10-20銭
・東芝 (T:6502)、半導体入札「日本連合も」 経産省が呼びかけ
・ヤマトHD (T:9064)、日仏間で保冷宅配へ
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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