週明け27日の中国本土市場は値上がり。
主要指標の上海総合指数は、前営業日比39.38ポイント(1.38%)高の2892.38ポイントと続伸した。
上海A株指数も上昇し、41.22ポイント(1.38%)高の3029.32ポイントで取引を終えている。
人民元安進行の一服が好感される流れ。
中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2営業日連続で元高方向に設定した。
この日の上海外国為替市場では、元高の動きが継続している。
米中貿易摩擦の過度な警戒感も和らぐ。
トランプ米大統領は27日、日米首脳会談後の共同記者会見で、「私はある時点で中国と合意すると思う」と発言し、米中通商合意に自信を示した。
中国景気の先行き不安で売りが先行したものの、指数は中盤からプラスに転じている。
業種別では、証券が高い。
中信建投証券(601066/SH)が5.6%、華泰証券(601688/SH)が3.4%、中信証券(600030/SH)が2.8%ずつ上昇する。
金融当局の幹部が「証券業界はフィンテックの活用が遅れている」と指摘したことを受け、業績改善の余地があると連想された。
軍需関連株、発電株、インフラ関連株、運輸株、素材株、医薬品株、不動産株、消費関連株、自動車株などもしっかり。
前場に弱含みだった銀行・保険株も後場買われた。
ハイテク株も上げが目立つ。
LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)がストップ高、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が5.2%高、フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が4.3%高とそろって反発した。
テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数は3.3%高と反発し、他の指数をアウトパフォームしている。
外貨建てB株も値上がり。
上海B株指数が4.88ポイント(1.71%)高の290.65ポイント、深センB株指数が6.33ポイント(0.68%)高の937.58ポイントで終了した。
【亜州IR】