(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 9310.60(‐185.68)
前営業日終値 9496.28(‐ 47.92)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 1968.89(‐40.17)
前営業日終値 2009.06(‐19.71)
S&P総合500種<.SPX>
終値 998.04(‐22.58)
前営業日終値 1020.62(‐ 8.31)
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[ニューヨーク 1日 ロイター] 米株式市場は大幅続落。金融会社の健全性をめぐ
る不透明感や、3月以降の大幅上昇が、経済の現状を上回っている可能性があるとの懸念
が圧迫した。
ダウ工業株30種<.DJI>は185.68ドル(1.96%)安の9310.60ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は40.17ポイント(2.00%)安の1968.89。
S&P総合500種<.SPX>は22.58ポイント(2.21%)安の998.04。
主要株価3指数はいずれも約2%下落し、S&P総合500種は心理的に重要な節目と
なる1000の水準を割り込んだ。過去6カ月間に50%近く上昇しており、さらなる上
昇の可能性を疑問視するムードが広がった。
ウェドブッシュ・モルガンのシニアトレーダー、マイケル・ジェームズ氏は、9月に入
り「市場の上昇をめぐる懸念の壁が高くなった」と指摘。「数日前からマクロ経済関連の
良いニュースが出ているのに売りが出始めた。きょうは一部の金融株でその動きが加速し
た」と語った。
フィラデルフィアKBW銀行株指数<.BKX>は5.8%下落。JPモルガン・チェース
米供給管理協会(ISM)がこの日発表した8月の製造業部門指数は予想を上回る
52.9に改善し、2007年6月(52.9)に並ぶ高水準となった。景気を見極める
うえでの分岐点である50を上回るのは08年1月(50.8)以来。
また、全米リアルター協会(NAR)が1日発表した7月の住宅販売保留指数は前月比
3.2%上昇の97.6と、2007年6月以来2年ぶりの高水準となった。
市場は一時的に上昇していたものの、良好な数字を示したこれらの指標には反応の薄い
展開となった。
金融セクターのバランスシートをめぐる問題が再浮上するとの懸念から、株式投資家の
不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・イ
ンデックス(VIX指数)<.VIX>は、12.1%急上昇した。
8月の米自動車販売台数は、主に自動車買い替え支援策に支えられて良好な内容となっ
たものの、この日は自動車株も売られた。フォード・モーター
オンライン競売大手イーベイ
プの過半数株式を民間投資家グループに19億ドルで売却する計画を明らかにしたことが
嫌気された。
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