米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの後、アジアと米国の株式市場が2日連続で下落したことで、米ドルは上昇し日本円は下落した。
ドルインデックスは、午後3時36分時点で0.21%高の95.925となっている。
FRBは、水曜日にフェデラル・ファンド金利の誘導目標を2.25〜2.5%に引き上げた。 2019年の金利予想の中央値は前回の3.1%から2.9%に下げ、2019年に2回の利上げを示唆した。これは9月のFOMCの時の3回を下回った。
安全資産である日本円はドルに対して下落し、 USD / JPYは0.11%高の111.40となっている。
IG証券シニアFXストラテジスト石川順一氏は「直近数カ月でそれほどなかった、ドルから円へのリスク回避の典型的なケースが見られている。米国市場、特に株式市場が短期的にはドルの方向性を決定し続けるだろう。リスク回避が落ち着くには、来年まで待たなければならないかもしれない」と述べた。
昨日 S&P 500は2017年9月以来の最安値となり、 ダウ平均株価とナスダックは2017年10月以来の最安値となった。この流れを受け、アジアの株式もまた、金曜日には大部分が下落し、上海総合株価指数は0.79%下落している。
他のニュースでは、ドナルド・トランプ米大統領が上院を通過したつなぎ予算法案に署名しないとライアン下院議長は木曜日に述べた。期限までに署名しないと政府施設閉鎖の可能性がある。このニュースは円とスイスフランのような安全通貨への需要を提供した。
GBP / USDはブレグジットと国内政治の不確実性のためほとんど変わらなかった。「ブレグジットと国内政治の動きが遅くなるにつれ、FOMC後の弱い米ドルに対してポンドは高くなるだろう」とTD Securitiesは述べた。
中国人民銀行(PBOC)が前日の6.8936に対して元の基準レートを6.8825としたことで USD / CNYは0.12%上昇した。