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東京外為市場・正午=ドル88円前半を維持、上値期待は乏しい

発行済 2009-12-04 12:32

        ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在    88.25/29  1.5060/64  132.92/97

午前9時現在  88.24/29  1.5062/65  132.92/02

NY17時現在  88.27/32  1.5048/51  132.87/93

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 [東京 4日 ロイター]正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて

同水準の88円前半で推移している。輸出企業による戻り売りで一時は88.00円まで

下落したが、売り一巡後は値を戻した。ただ、一段の上値期待は乏しく、きょうの米雇用

統計を前に小幅な値動きが続いている。

 前日海外市場で、ドル/円はチャート・ポイントだった88.01円をあっさり抜けて

88.48円まで上値を伸ばし、ユーロ/円も133.56円まで戻すなど円が全般に下

落。「これを受けて、輸出企業がクロス円を中心にドル/円にも売りを出してきた」(国

内金融機関)ことから、朝方は88.00円まで下落する場面もみられた。

 ドル/円が88円台まで戻る過程で短期筋のなかにはポジションをドル買いに傾けた向

きもあり、米雇用統計の発表を控えて調整が入りやす局面でもある。きょうとりまとめる

予定の経済対策の政府案について、亀井国民新党代表が「こんなんでまとまるわけないだ

ろう」と述べたことで「リスクが取れないという地合いが円買いにつながった」(ソシエ

テジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)という。

 朝方の売りが一巡するとドル/円はやや値を戻し、88円台を維持して推移している。

ただ、上値期待は乏しい。チャート・ポイントの88.01円を抜けたが、市場では85

円割れ前に続いていた88.01円を下限とするレンジに戻ったとの見方にはなっていな

い。「前のレンジに戻ったのではなく、下方シフトしたレンジの上限を探っている。当面

は86─89円がコアレンジになりそうだ」(大手銀行)との声が出ている。

 <リスク・オンに手詰まり感>

 1.51ドル台での重さが意識されるユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)の理事

会をきっかけに1.5142ドルまで上昇し、年初来高値(1.5145ドル)に迫った

が、結局更新はできなかった。1年物オペ金利を定例オペの金利と連動させる決定が、今

後のECBの引き締め政策を示唆していると受け止められてユーロ買いが起きたが、トリ

シェ総裁はこれを否定したほか、ユーロ/ドル高けん制発言を繰り返したことから利食い

売りが優勢になった。

 ただ「ECBが出口に向かって歩を進めた」(別の国内金融機関)ことも事実。「ユー

ロにしろ、豪ドルにしろ、リスク・オンによる一方通行の買いが起きにくくなってきた」

(大手銀行)との声は増えている。

リスク選好よりはリスク回避の材料に反応しやすいなかで、きょう最大の注目点は米雇用

統計。米国政府が11月の米失業率についてやや上昇する可能性を視野に入れていること

もドルを売りにくくしたという。リスク・オンの手詰まり感に突破口がみつからないなか

で、まずは米雇用統計がどういう答えを出すのか、参加者は注目している。

 <追加景気対策>

 政府がきょう中のとりまとめを目指している追加景気対策については、これまでの株価

の反応が限られており「材料になりにくい」(国内金融機関)とみる声が多い。24日付

日経新聞によれば、事業規模は24兆円。朝の協議では国民新党が同意せず、今日中に再

協議することになっている。

 一方「市場では介入警戒感や追加緩和観測など、円高けん制に向けた政府・日銀のスタ

ンスに注目が集まっている」(国内金融機関)。景気対策の発表をきっかけに政府の姿勢

の強さがあらためて意識されるようなら、円は買われにくくなるとみられている。逆に、

政府の対応に不信感が広がれば、介入など円高対策についても信任が揺らぐ可能性があり、

政府が市場をどう説得するかが注目されている。

 また、市場では「景気対策を考えるうえでは、『デフレ通貨は買い』という考え方が軸

になる可能性もある。景気対策が不十分で、デフレ脱却は難しいと受け止められれば円が

買われる可能性もある」(大手銀行)との声も出ている。物価上昇によって通貨価値が減

価するインフレ通貨は売りだが、モノよりカネが強いデフレの国の通貨は買いとの見方だ。

 「ドル/円の85円割れへの急落は、政府のデフレ宣言がひとつのきっかけになって海

外勢がドル売りを強めたため。デフレが材料になっていたからこそ、日銀の量的緩和がド

ル/円を支えた」(大手銀行)との声が上がっている。

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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