日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
前場終値 9382.59 (+1.53) 前場終値 9390 (+40)
寄り付き 9337.43 寄り付き 9350
安値/高値 9332.19─9390.45 安値/高値 9330─9400
出来高(万株) 86411 出来高(単位) 23712
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 5日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は小幅反発。欧米株安を受
けての軟調もみあい後、徐々に切り返し、プラス圏に浮上して前引けた。きょう結果が発
表される日銀金融政策決定会合での追加緩和策への期待感などから、ショートカバーが入
ったとみられている。ただ、市場では「決定会合の結果が期待通りか期待以上か、あるい
は期待以下か、市場関係者はどちらに転んでも良いようにポジション整理をしている」
(十字屋証券資金運用グループ・チームリーダーの岡本征良氏)との声が聞かれた。
前場の東証1部騰落数は、値上がり426銘柄に対し値下がり1051銘柄、変わらず
が175銘柄だった。東証1部売買代金は5118億円。
きょう午前の株式市場について東海東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗氏は「銀行株
への売りが一服したことも安心感につながった」と述べた。
十字屋証券の岡本氏は「決定会合に備えて、半月間株価が高かった日本ロジスティクス
ファンド投資法人投資証券<8967.T>や野村不動産レジデンシャル投資法人投資証券
<3240.T>などの不動産REIT関連銘柄が利益確定売りで売られる半面、国際決済銀行
(BIS)バーゼル銀行監督委員会の新たな銀行自己資本規制「バーゼルIII」を背景に
売られていた銀行や証券株を買い戻す動きがみられる」と指摘する。
たが、岡本氏は、仮に市場の期待以上の緩和策が日銀から出た場合でも、日経平均
9500円水準での売り意欲は強いとみている。「10月の新年度入りで利益確保をした
い向きが多いため」という。東海東京証券の倉持宏朗氏は「日米での決算本格化を控えて
投資家は慎重姿勢を崩していない」と述べた。
業種別では、その他金融や証券、銀行が上昇した。自動車や不動産は売られた。
個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>、三菱UFJフィナンシャル・
グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>が反発した。
NTTドコモ<9437.T>が一段高となった。同社は5日、韓国サムスン電子<005930.KS>
製の多機能携帯(スマートフォン)「ギャラクシーS」を10月下旬に発売すると発表し
た。スマートフォン拡販への期待感が高まった。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ<4756.T>が買い先行。シャープ<6753.T>と多機能
携帯端末へのコンテンツ配信事業で提携すると発表したことが材料視されている。両社の
発表によると、CCCとシャープ<6753.T>は、シャープが発売する多機能携帯端末「ガラ
パゴス」への電子書籍や映画などコンテンツ配信事業で提携する。
(ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)