ドル/円
正午現在 83.48/51 1.3655/57 114.00/05
午前9時現在 83.48/53 1.3630/32 113.82/86
NY17時現在 83.49/53 1.3625/31 113.86/90
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[東京 1日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほ
ぼ変わらずの83円半ば。ドルはユーロや豪ドルに対して売られ、ドル/円も上値の重い
展開が続いた。
アジア時間の取引では、豪ドル/米ドル
でつけた2年2カ月ぶり高値に再び接近した。中国物流購買連合会が1日発表した9月の
購買担当者指数(PMI)が53.8と事前予想の52.0を上回ったことがきっかけ。
海外市場から続くドル安の流れが再び勢いづく形となり、ユーロ/ドルもドル売りを誘発
するストップロスを巻き込みつつ一時1.3667ドルまで上昇。海外でつけた5カ月ぶ
り高値に迫った。
ドル/円も一時83.44円まで下落した。9月期末を終えて輸出企業の売りが一巡す
るとの見方から、市場には短期的でも戻りを試す可能性があるとの見方もあったが、ドル
全般が下落基調にある中で「需給はあまり改善していないようだ」(都銀)という。しか
し、早朝からの値幅は上下わずか14銭と、狭いレンジ内の動きとなった。
<ドル安地合い変わらず>
前日海外市場で豪ドルやユーロなどが上昇した一因として、市場では月末取引の影響を
指摘する声が出ている。月末かつ四半期末にあたる前日は、グローバル投資家のポートフ
ォリオ調整に伴う売買が活発化。特にロンドン市場の仲値公示にかけて、豪ドルやユーロ
に買いが入る一方で、ドルを売り込む動きが目立った。豪ドル/米ドルは一時0.97ド
ル前半と2年2カ月ぶり高値を、ユーロ/ドルは一時1.3684ドルと5カ月ぶり高値
を更新した。
市場で事前から、月末取引でドル売りが強まる可能性が指摘されていたこともあり、売
買一巡後にドルは反発。しかし、対豪ドル、対ユーロともに上昇幅は限られ、この日もド
ルは安値圏での推移が続いた。前日の米経済指標は市場予想を相次ぎ上回ったものの、米
国の追加緩和をにらんで「ドルが売られやすい状況はあまり変わっていない」(別の都銀)
という。
<介入はドル安の歯止めにならず>
財務省が30日に発表した9月月間の介入額は2兆1249億円と1.8兆円程度と見
込んでいた市場予想を上回った。財務相が介入を表明した9月15日の介入が予想より大
きな規模で行われた可能性と、その後も複数日実施していた可能性を指摘する声が出てい
るが「いずれにせよ2兆円超の資金を投下して、その結果が現在の83円台。再度介入の
リスクもあるが、ドル安の歯止めにあまりならないことは明らかになった」(邦銀)との
声があった。
(ロイター 基太村真司記者)