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UPDATE1: 東京外為市場・15時=ドル87円後半、リスク回避の円買いが再開

発行済 2009-12-10 16:16

        ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 87.76/80  1.4702/05  129.04/12

正午現在   88.22/24  1.4735/38  129.98/06

午前9時現在 88.06/11  1.4735/37  129.77/83

NY17時現在 87.89/92  1.4724/28  129.34/42

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 [東京 10日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点

とほぼ横ばいの87円後半。雇用の強さをにらんだ豪ドル高をきっかけに朝方は円が幅広

く売られ、五・十日のドル需要もあってドル/円は88.39円の高値をつけて、ドバイ

問題をきっかけにしたリスク回避の円買いの流れがいったん反転。しかし、午後に入ると

内外の株価が軟調となるなかで再びリスク回避地合いが強まり、円とドルへの買いが強

まったことで、ドル/円は87円後半に水準を切り下げた。

 ニュージーランド準備銀行(中央銀行)金融政策の発表に際し、2010年第2・四半

期にも利上げを開始する可能性があるとの見解を示したことをきっかけに0.71ドル前

半から急騰したNZドル/米ドルは東京時間には0.7257ドル付近まで上昇。対円で

は62円半ばから64円付近まで大幅に上昇した。

 続いて発表された11月の豪雇用統計は就業者数は季節調整済みで前月比3万1200

人増と市場予想の同5000人増を大きく上回り、豪ドル/米ドルも「マド」を開けて急

上昇。0.9105ドル付近から0.9170ドル付近まで駆け上がり、対円でも80円

付近から81円付近まで急上昇した。

 きょうが五・十日にあたることから、仲値公示にかけてドル/円ではドル買いが先行。

円は全面安となり、ドバイ問題をきっかけとするリスク回避で続いた円買いの流れがいっ

たん反転した。ドル/円は一時88.39円の高値をつけ、前日海外時間につけた1週間

ぶり安値(87.33円)から約1円の切り返しとなった。

 しかし、ドル/円の上昇はここまでだった。午後に入ると、米S&P500種先物が下

げに転じ、日経平均<.N225>も下げ幅を広げるなど内外の株価が軟調となり、にわかにリ

スク回避ムードが強まった。円とドルへの買いが強まり、ユーロ/ドルは一時1.47ド

ルを割り込んだほか、クロス円も全面安。急落を続けるドバイ株式市場<.DFMGI>への不安

もあり、ドル/円も87.73円まで水準を切り下げた。

 市場では「スペインの格下げ見通しなどからヨーロッパ・リスクが意識されており、リ

スク回避に傾きがちな地合いになっている。ユーロ/ドルは1.4500ドル割れ程度ま

での下落もありそうだ。ドル売りの流れが転換する可能性も出てきた」(国内銀行)との

声が上がった。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、ベルギーの経済紙レコーなどとのインタビ

ューに応じ「世界経済にとって、主要通貨に対する強いドルが重要」との考えを示した。

金融政策については「現在の政策金利の水準は適切」、「金融市場はECBの流動性対策

縮小が、金利のついてのシグナルではないことを理解している」としたが、ユーロ/ドル

の押し上げ効果は限られた。

 

 <日銀が初の新型オペ通告>

 日銀はきょう午後1時に、臨時会合後初めて新型の固定金利・共通担保資金供給オペを

通告した。規模は8000億円。バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文

氏は「予想された最後のタイミングでの通告。実施されなかったら失望しただろう」とコ

メント。今後については「予定されている10兆円がそのまま当座預金残の増加額になる

か、今後も新型オペが続くかで、円高や景気への日銀の対応姿勢の強さを確認することに

なる」としている。

 クロス円主導で下落基調にあったドル/円は、オペ発表と前後していったん下げ渋った

が影響は限定的。リスク回避の円買いに押されて87円台へ下落した。

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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