ドル/円
午後3時現在 92.83/84 1.4281/82 132.59/63
正午現在 92.66/67 1.4291/93 132.42/49
午前9時現在 93.38/42 1.4304/05 133.51/62
NY17時現在 93.64/65 1.4300/01 133.84/93
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[東京 31日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5
時時点から下落し92円後半。中国の上海総合指数<.SSEC>が前週末比5%を超える大幅
安で3カ月ぶり安値を更新したことなどを手掛かりに、リスク回避の円買いが強まった。
一部には日本の総選挙で民主党が圧勝したことを受けて、円を買い仕掛ける投機筋の動き
もあったという。
ドルは東京市場で一時92.54円まで下落。7月13日以来1カ月半ぶりの安値をつ
けた。中国株などアジア株の大幅な下げに加え、輸出企業など実需筋の売りが先行したこ
とも要因となった。月末で売り圧力が強まりやすかった中、民主党の大勝を受けて、輸出
企業の間で「円高を見込む海外勢が(ドルやユーロを)売り仕掛けてくる前に手当てして
おきたいとの見方」(外銀)が広がったことが、円の押し上げにつながったという。
実際、市場では海外ファンドの円買い仕掛けを指摘する声が複数あった。民主党の勝利
は特に一部海外勢の間で「財政拡張で円金利上昇や景気回復という経路を通じて円買い材
料と位置づける向きが多い」(外銀)ためだ。ただ、日本の政権交代が直接的に為替相場
に与える影響は軽微との見方が市場の大勢で、ファンド勢の動きが円を大きく押し上げた
とする見方は少なかった。
外為どっとコム総合研究所・主任研究員の植野大作氏は「為替相場を決めるのは海外要
因が大きい」としたうえで、世界の株価動向や今週末発表の8月米雇用統計などの米経済
指標・米景気が引き続き焦点となるとの見方を示した。
ドイツ証券シニア為替ストラテジスト、深谷幸司氏も「総選挙で圧勝した民主党政権へ
の期待で円と円資産が買われたわけではない。円買いは需給要因によるものだ。ドルがこ
れまでのレンジを切り下げるイメージはない」と話している。
<ドル/円の季節性、8月は2年ぶりに合致へ>
ドルが1カ月半ぶり安値となる92円半ばまで下落したことで、月初の94.66円
(ロイターデータ)を下回る水準で8月の取引を終える可能性が高まった。8月は米国債
の償還・利払いが集中することや、中間期末を控えた日本企業の益出しなどに伴ってドル
安/円高が進みやすいとされ、過去10年間で8月にドル/円が上昇したのは2006年
と08年の2回のみ。今年は2年ぶりに季節性通りの動きとなる見通しだ。
ボーナスマネーの流出などでドル/円が上昇しやすいとされる7月は今年、リスク回避
の円買い圧力の強まりなどを背景に2年ぶりに下落。季節性が崩れた一因として、危機意
識がくすぶり続ける市場の不安定さが指摘されていた。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
(shinji.kitamura@thomsonreuters.com;03―6441―1791;ロイターメッ
セージング:shinji.kitamura.reuters.com@reuters.net)
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