再送：UPDATE1: 米国株式市場＝大幅続落、経済見通しへの懸念高まる

＊表組みを整えて再送します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ダウ工業株３０種（ドル）<.DJI>

　　　　　終値　　　　　　　　　9870.30（‐268.22）

　　　前営業日終値　　 　10138.52（‐5.29）

ナスダック総合<.IXIC>

　　　　　終値　　　　　　　　　2135.18（‐85.47）

　　　前営業日終値　　 　2220.65（‐2.83）

Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>

　　　　　終値　　　　　　　　　1041.24（‐33.33）

　　　前営業日終値　　 　1074.57（‐2.19）

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　［ニューヨーク　２９日　ロイター］　２９日の米株式相場は大幅続落し、Ｓ＆Ｐ５０

０指数はほぼ８カ月ぶりの安値で引けた。世界経済見通しに対する警戒感が高まった。

　Ｓ＆Ｐ構成銘柄は、欧州の銀行の安定性をめぐる疑念の再燃を背景に１銘柄を除いてす

べてが下落した。

　Ｓ＆Ｐは一時、ザラ場ベースの年初来安値１０４０．７８を下回った。アナリストはこ

れを受け、一段安の展開になる可能性を指摘している。同指数は終値ベースの年初来安値

１０５０．４７を割り込み、２００９年１０月３０日以来の安値での終了となった。

　ダウ工業株３０種<.DJI>は２６８．２２ドル（２．６５％）安の９８７０．３０ドル。

　ナスダック総合指数<.IXIC>は８５．４７ポイント（３．８５％）安の２１３５．１８。

　Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>は３３．３３ポイント（３．１０％）安の１０４１．２４。

　キャンター・フィッツジェラルドの米国市場ストラテジスト、マーク・パド氏は「１０

４０が節目となる重要な水準だと誰もが話している。市場がクラッシュすれば、Ｓ＆Ｐは

９００に向かうだろう」と語った。

　この日は経済動向に敏感な素材、工業、金融株の下げがきつかった。

　航空機大手ボーイングは６．３％急落。機械大手キャタピラーも５．５

％落ち込んだ。

　昨夜、第２・四半期の売上高見通しを引き上げた３Ｍも売り圧力に押され、

０．６％安となった。

　欧州の銀行が１日に４４２０億ユーロ（５４５５億ドル）の緊急融資の返済を控えてい

ることから、金融システムの流動性が低下するとの懸念が浮上した。

　フィラデルフィアＫＢＷ銀行株指数<.BKX>は４．４％下落し、２００日移動平均を下回

った。

　米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード（ＣＢ）は２９日、計算上の間違いを理

由に、４月の中国の景気先行指数を当初発表の前月比１．７％の上昇から同０．３％の上

昇に下方修正した。これを受け、中国が力強い成長を維持する可能性に対する信頼感が低

下した。

　この日発表された６月の米消費者信頼感指数も、労働市場をめぐる懸念を背景に前月か

ら大幅低下した。同指数は３カ月連続で上昇していた。

　テミス・トレーディングのジョー・サルーシ氏は「この日の市場は中国に関する悪いニ

ュースを材料に始まり、続いて米消費者信頼感指数の発表で方向が決まったようなものだ」

と指摘した。

　食品大手ゼネラル・ミルズは引け後の時間外取引で４．６％下落した。四半期

決算が減益となったことが嫌気された。