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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=続伸、金融緩和の期待継続で高値引け

発行済 2010-08-19 16:24

日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>

終値 9362.68 (+122.14) 終値 9360 (+120)

寄り付き 9242.84 寄り付き 9230

安値/高値 9242.84─9362.68 安値/高値 9230─9380

出来高(万株) 165535 出来高(単位) 70034

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 [東京 19日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸。前場は、追加金融緩和

策への期待感から不動産株などが買われたほか、日銀がきょう午後に緊急会合を開くので

はないかとのうわさが出てドル高/円安が進んだことが買い材料となった。

 午後は、臨時会合観測が後退した一方、金融緩和への期待は継続。公的資金の流入観測

も出て上伸した。前日終値比で100円を超す上昇幅となり、9300円台後半で高値引

けとなった。

 東証1部騰落数は値上がり1065銘柄に対し値下がり430銘柄、変わらずが172

銘柄。東証1部の売買代金は1兆1194億円だった。

 

 具体的な数字を伴った日銀の量的緩和に関する一部報道で円高に一服感が出たこともあ

り、きょうの東京株式市場はしっかりとした展開となった。19日付産経新聞朝刊は、日

銀が追加の金融緩和策の検討に着手すると報じた。同紙によると、日銀が昨年12月に導

入した新型オペ(固定金利で年0.1%、期間3カ月)の拡充が有力で、規模を現在の2

0兆円から30兆円に増やす案が浮上、期間を6カ月に伸ばす可能性もあると伝えた。円

高・株安に対応するため政府が検討に入る追加経済対策と並行して、日銀も追加緩和策を

検討するとしている。

 きょう緊急の日銀決定会合が開催される可能性はほとんどなくなった一方、市場ではあ

すが本命との見方も多く、高値圏を維持したという。「土日の緊急会合開催の可能性は低

いとの見方から、あす20日(金曜日)に期待が高まっている。ただ、期待値が高くなっ

ているため反動への警戒も必要だろう」(国内証券マーケットアナリスト)との声が出て

いる。 

 一方、きょうの量的緩和報道に対する反応が鈍いとの声もあがった。十字屋証券資金運

用グループ・チームリーダーの岡本征良氏は「量的緩和の具体的な数字が出たのだから、

日経平均で9500円、為替で1ドル86円台程度になる反応があってもおかしくない」

と指摘。「市場の反応の鈍さは政府・当局に対する期待感の低さの表れかもしれない」

(岡本氏)と述べた。

 

 日米ともに景気回復の減速感への懸念からマクロ材料が注目されがちだが、市場関係者

の間では政策に大きな期待ができないなか、マクロよりもミクロの好材料に市場は反応す

るとの見方も少なくない。大和住銀投信投資顧問・上席参事の小川耕一氏は「日本電産

<6594.OS>が18日、米エマソン・エレクトリックのモーター・コントロール事業

の買収を発表するなど、円高を利用した海外企業買収などポジティブな材料が出てきてい

る。政治・政策への期待感よりも企業モメンタムに関する材料の方が、市場は反応するの

ではないか」とみている。

 別の市場関係者は、NTTドコモ<9437.T>が今秋、iモードが使える従来の携帯電話で

様々なアプリを取り込める新サービスを始めるとの報道を受けて、「AQインタラクティ

ブ<3838.T>など関連と目される銘柄が物色された。市場はマクロよりもミクロに手掛かり

を探しているようだ」(国内証券レーダー)と話した。

 

 業種別では不動産、その他金融、非鉄金属の上昇が目立った。空運、電気・ガス、紙・

パルプ、医薬品はさえない。

 個別銘柄では、トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、ソニー<6758.T>、キヤノン

<7751.T>など主力輸出株が総じて堅調だった。キヤノン<7751.T>は、円高の一服に加え、

18日に次世代薄型ディスプレー「SED」(表面電界ディスプレー)の事業化を断念し

たと発表し経営資源の集中が進むと評価されたという。「SED」は液晶やプラズマをし

のぐ高画質ディスプレーとして開発してきたが、薄型テレビの価格下落が想定以上に進ん

だことから、後発として事業参入しても採算確保は困難になったと判断した。

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)

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