[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した6月の貿易赤字は前月比6.2%減の796億ドルだった。赤字は輸出が過去最高となったことで大幅に縮小。こうした傾向が続けば、第3・四半期も貿易が国内総生産(GDP)の押し上げに貢献する可能性がある。
モノ(財)とサービスの輸出は1.7%増加し、過去最高の2608億ドル。輸入は0.3%減の3404億ドル。
貿易収支は7四半期連続で国内総生産(GDP)を押し下げた後、第2・四半期には1.43%ポイント押し上げた。
キャピタル・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は、第3・四半期も貿易収支が引き続きGDPに寄与すると予想した上で、「ただ、最新の調査では世界経済の失速とドル高が今後数カ月にわたり輸出需要に打撃を与えることが示唆されている」とし、貿易収支の寄与は持続しないとの見方を示した。