日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
終値 8522.02 (+139.04) 終値 8530 (+150)
寄り付き 8463.83 寄り付き 8490
安値/高値 8463.83─8545.79 安値/高値 8470─8550
東証出来高(万株) 162811 出来高(単位) 39006
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[東京 6日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反発した。前日の欧
米株高を受けて東京市場も買いが先行。内需株よりも、これまで売り込まれた景気敏感株
株を中心に買い戻しの動きが目立った。序盤の買い一巡後、指数は一進一退となったが、
日経平均は8500円を維持。ただ、欧州債務問題や金融システムに関する報道などにつ
いては引き続き神経質という。
東証1部騰落数は値上がり1321銘柄に対し値下がり251銘柄、変わらずが93銘
柄。東証1部の売買代金は1兆0610億円となった。
5日の海外株式市場は欧州が反発し、米国市場は大幅続伸となった。9月の米供給管理
協会(ISM)非製造業部門指数や9月のADP(オートマチック・データ・プロセッシ
ング)全米雇用統計が市場予想を上回り、米経済に対する楽観的な見方が広がったほか、
メルケル独首相が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を銀行の資本増強に活用する
可能性を示唆したことなどが好感された。
欧米株高を受け東京市場も買いが先行。主力株を中心に日経平均は8500円を回復し
た。非鉄金属や電気機器、精密機器、機械などこれまで売り込まれてきた景気敏感株の買
い戻しが日中続いた。一方で、パルプ・紙や食料品など内需株の売りが目立った。買い戻
し中心だったことから指数の回復は鈍かった。市場では「投資家はリスク意識の高まりか
ら欧州債務問題に関連した報道に敏感で、市場心理は依然として不安定な状況」(準大手
証券)という。
コスモ証券本店法人営業部次長の中島肇氏は「欧州勢のバスケット売りが継続している
ほか、米アップル
BEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)のナスダック先物が下落していること
などが気がかりだ」と述べていた。後場の取引で日経平均は8500円を維持したものの
「買い戻し一巡後は上値を買う投資家もなく売買高が膨らまない」と準大手証券トレーダ
ーは指摘した。
引けにかけて主力銘柄への買い戻しが一巡、様子見ムードが強まり小動きとなった。今
晩の欧州中央銀行(ECB)理事会で予想通り利下げが見送られれば、欧米株が弱含む可
能性が指摘された。一方で「利下げが見送られても次回の利下げをにおわせばマーケット
がポジティブに反応する可能性があるため、売り方も売り込みにくい」(中堅証券)との
声も聞かれた。
日経225オプション<0#JNI*.OS>のストライク価格8500円のプット10月限は低
下し、足元で30%を割り込んだものの、オプション市場でも不安が続いているという。
国内証券の株式トレーダーは「プット買いは一服したが、投資家は引き続き金融システム
に関し注視している」との見方を示す。
個別銘柄ではファミリーマート<8028.T>の終盤の下げが目立った。同社は6日午後、
2012年2月期連結営業利益が前年比10.1%増の421億円を見込んでいると発表。
大手証券の株式トレーダーは「序盤から利益確定売りが出ており、業績予想を発表後は材
料出尽くしで売りが一段と強まった」とみている。一方、米アップルのスティーブ・ジョ
ブズ取締役会長死去に関連し、東京市場で関連株への影響は限定的だったが、夕方から始
まった6日の欧州市場でアップル株は大きく下げている。
(ロイターニュース 吉池 威)