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東京外為市場・正午=ドル78円後半へ急伸、政府・日銀が断続的に介入

発行済 2011-08-04 12:48

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   78.92/94  1.4302/06  112.87/91

午前9時現在 77.13/18  1.4348/52  110.67/71

NY17時現在 77.06/08  1.4331/34 110.33/40

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 [東京 4日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比べ2円

弱高い78円後半。政府・日銀がドル買い/円売り介入に踏み切り急伸した。介入は断続

的に実施された。規模は現時点で不明だが、市場からは1兆円以上と推測する声が出てい

た。

 <介入規模は兆円単位か>

 ドル/円は仲値公示後、77.10円付近から78.20円に急騰。その後も上値を伸

ばし、正午までに79円手前まで上昇した。介入直後に野田佳彦財務相が会見し、日本政

府の単独介入であることを明らかにした。介入を続けるかどうかはコメントを避けたもの

の、市場筋によると、介入は断続的に実施された。

 介入規模は不明だが、「1円以上上昇したので、数千億円単位ではなく、兆円単位では

ないか」(外為どっとコム総合研究所の植野大作氏)との声が聞かれた。また、「(介入

は)午後も続くだろう。2兆円規模だった昨年9月の介入とやり方が似ている」(国内銀

行)との指摘もあった。昨年9月の介入では1日で3円弱上昇した。

 <個人は戻り売り、輸出は待ち>

 相場の上昇局面では、ドル/円の買い持ちが積み上がっていた個人投資家の戻り売りが

目立ったものの、輸出企業の売りはあまり観測されなかったという。「輸出はまだ待って

いるようだ。証拠金の注文が多く、インターバンクのほうが忙しそうだ」(外為アナリス

ト)との声が出ていた。輸出企業の多くは79円台以上にドル売り/円買い注文を置いて

いる。

 介入に対し、市場関係者の評価は分かれている。「3日のスイス国立銀行による利下げ

発表から世界的な協調緩和が始まったとみており、株価反転のきっかけとなる可能性が高

い」(UBS証券のチーフストラテジスト、平川昇二氏)、「水準が低いまま5日の米雇

用統計を迎えたら、過去最安値の76.25円を割り込んで、チャートを参考にできない

世界に突入するリスクがあった」(外為どっとコム総研の植野氏)などの好意的な声が聞

かれる一方、「為替介入と金融緩和を同時に行うという演出は効果的だが、マーケットは

米国の経済減速と金利低下を背景にしたドル安/円高を押しとどめるのは難しいとみてい

る」(マネックス証券チーフ・エコノミストの村上尚己氏)との指摘もあった。

 日銀は4、5日に予定していた金融政策決定会合を4日中に終了することを決めた。関

係筋によると、追加の金融緩和を決定する。

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

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