29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:短期資金は中小型株やテーマ株などへ
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の買い越し
■前場の注目材料:3社がマザーズに新規上場
■短期資金は中小型株やテーマ株などへ
29日の日本株市場は利食い優勢の展開になりそうだ。
28日の米国市場では、イタリアの国民投票への警戒から欧州株が軟調だった影響を受けて売り先行の展開だった。
これまでの上昇からは想定内の一服ではあろうが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の18280円、円相場は1ドル111円80銭台での推移となるなか、日本については前日に続いて利食いが出やすいだろう。
また、原油先物相場は反発となったが、30日のOPEC総会での結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。
その他、昨日は円安の一服を受けて輸出関連に利食いが出る一方で、銀行株の切り返しがセンチメントを明るくさせていた。
日銀のETF買い入れによる需給面での下支えも安心感につながった。
本日も下値の堅さは意識されそうであり、内需系のほか中小型株などへ短期筋の資金が向かいやすいとみられる。
その他、ZMPの仮条件が決定することもあり、自動運転車関連への物色も意識されよう。
また、米アップルは初代モデルの発売から10周年を迎える来年、曲面ディスプレーのiPhoneを発売する可能性があると報じられており、有機ELなどの関連銘柄も注目されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り510万株、買い590万株、差し引き80万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月21日(月):230万株の売り越し
11月22日(火):250万株の買い越し
11月24日(木):590万株の買い越し
11月25日(金):10万株の売り越し
11月28日(月):160万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(19097.90、-54.24)
・NY原油は上昇(47.08、+1.02)
・国内電機大手、AIに3年で3000億円
・10月の国内建設受注額、5.6%増
・ヤマトHD、中国港湾最大手と合弁
・政府、企業の保育所の増設支援
・今国会会期を延長、TPPやカジノ法案焦点
・JMC (T:5704)が東証マザーズに新規上場
・エルテス (T:3967)が東証マザーズに新規上場
・スタジオアタオ (T:3550)が東証マザーズに新規上場
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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