9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・16600-16800円のレンジ上限に接近する展開も
・ドル・円は102円35銭付近、ドル底堅い、リスク回避の円買い後退
・味の素、大成建設など6社の目標株価変更
■16600-16800円のレンジ上限に接近する展開も
日経平均は小幅に続伸18.55円高の16669.12円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えた8日の米国市場が利食い優勢の流れとなったことを受けて、小幅に下落して始まったしかし、日銀のETF買い入れへの思惑等から下を売り込む流れにはならず、前日終値を挟んでのこう着が続く中、小幅ながらプラス圏で推移している
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が若干上回っているが、ほぼ拮抗規模別指数は小幅ながら大型、中型、小型株指数いずれも小幅に上昇しているセクターでは任天堂 (T:4201)の強い値動きを受けて、その他製品が上昇率トップその他、水産農林、鉱業、海運、食料品、卸売、情報通信、小売がしっかり半面、建設、ゴム製品、証券、非鉄金属、輸送用機器、空運、電力ガス、倉庫運輸が小安く推移している
こう着感の強い相場展開が続いているただし、日銀のETF買い入れへの思惑から下は売り込めず、相当底堅さが意識されているTOPIXは小幅に上昇しており、以前であれば日銀のETF買い入れへの期待は高まらなかったであろうしかし、先週の700億円超の買い入れイオンパクトが脳裏に焼きついており、売りは出しづらいだろう後場も底堅さが意識されるようだと、ショートカバーを誘う流れによって、価格帯別出来高の膨れている16600-16800円のレンジ上限に接近する展開も意識されよう
その他、任天堂 (T:4201)の強い値動きによって、ポケモノミクス関連が堅調小池都知事の発言により、カジノ関連の一角が賑わっているさらに、ソフトバンクグ {{|0:}}のVR参入により、VR関連への関心も高まっており、こう着ながらも市場のムードは明るい
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は102円35銭付近、ドル底堅い、リスク回避の円買い後退
9日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなった特にリスク要因が見当たらず、警戒感による円買いは後退しているドル・円は102円40銭付近で寄り付いた後、国内勢による売りで102円27銭まで下げたが、日経平均株価の上昇を受けドル買い基調となった日経平均はいったん下落した後に再びプラス圏推移となり、ドルは株高期待の買いで一時102円53銭まで上昇した
10時半に発表された中国7月生産者物価指数は前年比-1.7%と、予想の-2.0%、6月の-2.6%を上回った一方、消費者物価指数(CPI)は前年比+1.8%と、6月の+1.9%を下振れたものの、予想と一致中国経済の悪化は示されず、ドル・円への影響は限定的
ランチタイムの日経平均先物は小幅高で推移しており、目先のドル・円は大幅安の展開は想定しにくい株価のプラス圏推移が続けば警戒感はさらに後退し、102円半ばで底堅い値動きとなりそうだ
ここまで、ドル・円は102円27銭から102円53銭、ユーロ・円は113円36銭から113円63銭、ユーロ・ドルは1.1070ドルから1.1091ドルで推移
12時20分時点のドル・円は102円35銭、ユーロ・円は113円43銭、ポンド・円は132円95銭、豪ドル・円は78円11銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・味の素、大成建設
など6社の目標株価変更
・値上がり寄与トップはソフトバンクG {{|0:}}、同2位はコナミHD
・極楽湯、日合成、アサヒ陶などがストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・中・7月消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.8%、6月:+1.9%)
・中・7月生産者物価指数:前年比-1.7%(予想:-2.0%、6月:-2.6%)
・英中銀政策委員
「景気の悪化が深刻化すれば量的緩和の拡大は必要」
・小池都知事
「カジノ含む複合型施設誘致に前向き(NHK)」
☆後場の注目スケジュール☆
・14:45 スイス・7月失業率(季調済)(予想:3.3%、6月:3.3%)
・15:00 独・6月貿易収支(予想:+230億ユーロ、5月:+210億ユーロ)
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