1349 GMT 7日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
10日終値 前営業日終値
株 FT100 5399.00(+95.60) 5303.40
クセトラDAX 5847.29(+171.59) 5675.70
金 現物午後値決め 1661.00 1652.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.625 (‐0.040) 0.373(0.379)
独連邦債2年物 0.671(0.587)
独連邦債10年物(12月限) 134.44 (‐0.97) 2.076(2.002)
独連邦債30年物 2.837(2.733)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが対ドルで大幅に値上がりしている。
ドイツとフランスが、10月末までにユーロ圏の銀行およびソブリン債務危機に直面す
る各国を支援するための新たな対策を打ち出す方針を明らかにしたことで期待感が広がっ
ている。
ユーロ/ドル
こうしたなか、ドルは対円
では2%強値下がりし0.9059スイスフランで取引されている。
<株式> ロンドン株式市場は続伸。銀行株と商品(コモディティ)株が上昇をけん引
し、終値としては5週間ぶりの高値をつけた。週末に行われた独仏首脳会談を受け、債務
危機の打開策が打ち出されるとの楽観的な見方が広がった。
メルケル独首相とサルコジ仏大統領は9日、ユーロ圏の債務危機解決に向けた新たな対
策を10月末までに打ち出す方針を明らかにした。
一時的であれユーロ圏債務危機をめぐる懸念が和らいだことで、鉱山株<.FTNMX1770>と
エネルギー株<.FTNMX0530>が上昇した。
BP
・アメリカン
ムーディーズによる英銀12行の格下げを受け、前営業日大幅安となっていた銀行株
<.FTNMX8350>は、この日は市場心理の回復に支援された。保険株も買われた。
バークレイズ
オールド・ミューチュアル
欧州株式市場は続伸して引けた。値上がりは4営業日連続。フランスとドイツ両国が打
ち出す計画が、ユーロ圏の債務危機を解決し、域内銀行に資本増強につながるのではない
かとの楽観的な見方が広がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は16.26ポイント(1.72%)
高の963.89で引け、終値としては5週間強ぶりの高値となった。9月23日につけ
た安値からは13%値上がりしているものの、年初来では依然14%安い。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は51.61ポイント(2.27%)高
の2320.80。
ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は9日夜、11月3─4日に仏カン
ヌで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議までに欧州銀行の資本増強およびギリシ
ャの状況改善に向けた持続可能な解決策の模索、ユーロ圏経済の活性化に向けた計画を域
内各国が協調して打ち出すなどの方針を示した。
ただ、計画の具体的な内容が明らかになっていないことから、複数のストラテジストは
今後の展開に懐疑的で、株式に対する弱気な見方を変えていない。
スコティッシュ・ウィドウズで国際株式部門を統括するマイケル・マクノートデービス
氏は「この日の値上がりは、これまで5─6週間続いた弱気な相場からの反発によるもの
だ」と述べ、ユーロ圏債務問題が解決されるまでには、まだ困難が待ち受けているとして
うえで、「経済がリセッションに陥ることなく、この債務危機を緩和するのは難しいだろ
う」と指摘した。
この日、ベルギー政府は経営不安が広がっている仏・ベルギー系の金融サービスグルー
プ、デクシア
4.7%値下がりした。
また、ギリシャ中銀が同国の中小銀行、プロトン銀行
F)の資金を適用し、同行を実質国有化する方針を示したことを受け、ギリシャの銀行株
指数<.FTATBNK>が10.4%低下。
オーストリアのエルステ銀行
損失を計上することになり、配当を見送ると発表したことで9.2%値下がりした。
一方、銀行セクターで値上がりしたのはイタリアのウニクレディト
12.2%高。ギリシャでのエクスポージャーが少ないことが好感された。
マクノートデービス氏は「銀行セクターの株式購入はまだ手控えている」とし、今後、
ギリシャのみならずイタリアとスペイン絡みの評価減も大量に出てくることが予想される
とした。
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が下落。独仏首脳が週末、ユーロ圏債務危機解決に向
け新たな対策を10月末までに打ち出す方針を明らかにしたことを受け、資産がリスク資
産にシフトした。
ただ、独連邦債の売りは比較的小規模にとどまっており、独仏主導によって今後打ち出
される対応策が危機打開には不十分との懸念があることも浮き彫りになった。
ロイズ銀行のストラテジスト、アキレーアス・ジョーゴロポラス氏は「9日の(独仏の)
発表は、文字通りに受け取れば極めて重要な内容だ。投資家は今後の動向への期待をもと
にポジションを決定しているが、現時点では慎重な動きとなっている」と述べた。
ただ、独連邦債利回りは短期的に上昇することも見込まれている。
独連邦債先物
134.54をつけた。
トレーダーは「これら水準を下抜け始めると、一段安となる可能性がある」との見通し
を示した。
リスク選好の高まりを手がかりに、イタリア国債は独連邦債をアウトパフォームした。
10年物のイタリア国債
(bp)縮小し350bp。
ただ、イタリアは週内に約60億ユーロの国債入札を控えており、新たな圧迫材料とな
る可能性がある。
同スペイン国債
った。
フィッチは前週7日、イタリアとスペインの格付けを引き下げている。
日本および米市場が祝日のため休場となったことから、商いは薄かった。
[東京 11日 ロイター]