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一服は想定内、依然としてショート筋にとっては厳しい需給状況

発行済 2020-11-26 08:48
更新済 2020-11-26 09:01
© Reuters.  一服は想定内、依然としてショート筋にとっては厳しい需給状況

 26日の日本株市場は利食い優勢ながらも底堅い相場展開が見込まれる。

25日の米国市場ではNYダウが173ドル安だったが、ナスダックは上昇し史上最高値を更新している。

ダウは史上最高値付近から感謝祭の休日を控え利益確定の売りが優勢となったほか、週次の失業保険申請者数が予想外に増加したため景気回復への懸念も再燃した。

また、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では速やかな追加緩和の可能性が示唆されなかったことも手伝い終日軟調に推移した。

シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の26305円。

円相場は1ドル104円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の展開になりそうである。

ただし、日経平均は昨日の寄り付き直後の急伸、その後のこう着感の強い場面において、目先的には達成感も意識されやすいところであり、一服は想定内であろう。

米国市場は感謝祭の祝日を控えていることから利食いも出やすいところであり、利食い一巡後は次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。

また、景気敏感株へは利食いが出やすいだろうが、感謝祭明け後のクリスマス商戦への思惑から下値を売り込む流れにはなりづらい。

一方でナスダックの市場最高値更新を受けてハイテクの一角には買いが向かいやすいだろう。

 昨日はマザーズの弱さが目立っていたが、ナスダック上昇の流れを引き継ぎ、グロース株への物色がみられてくるようであれば、個人投資家のセンチメントを明るくさせそうである。

また、新型コロナウイルスの感染拡大が重石とはなるが、一方でワクチン期待が高まっており、ファイザーのワクチンの承認の確認まではショート筋にとっては厳しい需給状況である。

そのため12月のメジャーSQまでにショート筋のおいてはポジションをニュートラルに近づける形でのヘッジニーズは高そうである。

 そのほか、物色については個別に材料が出ている銘柄のほか、ニューノーマルにおいて成長が期待される銘柄には断続的に資金が向かいやすい。

脱炭素からEV関連への物色も続いていることもあり、強いトレンドの銘柄への順張りスタンスとなろう。

また、ワクチンが承認されるようだと出遅れ感の強い銘柄に対する水準訂正の流れが強まると考えられるため、そういった銘柄への押し目買い意欲も強そうである。

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