[ロンドン 27日 ロイター] - 英国の議場に座っているチンパンジーたちを描いたバンクシーの作品が、10月3日に競売にかけられる。予想落札価格は150万─200万ポンド(約2億─2億6500万円)とされている。
「権限を委譲された議会」というタイトルの作品は長さ約4メートルで、競売を行うサザビーズによると、バンクシーのものとされる油絵としては最大。
2009年の制作だが、現在英国では欧州連合(EU)離脱を巡る激しい議論が続いており、主題はいまでも新鮮だ。
サザビーズの現代アート欧州担当責任者、アレックス・ブランクチク氏は作品について「最も古い民主主義の一つが見て取れる。そこには、EU離脱を巡る議論でどちら側に属するかとは無関係に、部族を優先する野獣のような行動への退化が描かれている」とコメント。「英下院ではここ数週間、驚くべき振る舞いが目撃されたことは間違いない」と語った。