[バチカン市 17日 ロイター] - ミケランジェロの手による天井画で有名なローマ法王庁(バチカン)のシスティーナ礼拝堂の壁面を、同時代にライバル関係にあったラファエロの手によるタペストリーが飾ることとなった。
ラファエロのタペストリー全12点が同時に飾られるのはおよそ500年ぶり。ラファエロの没後500年記念行事の一環だという。
タペストリーはラファエロのスケッチに基づき、織物の産地として有名なブリュッセルの工房で製作されたもの。「聖ステバノの殉教」など「使徒言行録」の場面が絹や金銀の糸を使って織られており、バチカン美術館によって修復作業が行われていた。
展示会のキュレーターによると、最後にラファエロのタペストリーが同礼拝堂の壁に掛けられた記録が残っているのは1500年代後半だという。