[4日 ロイター] - 女子テニスの元ウィンブルドン選手権覇者マリオン・バルトリが4日、メンタルヘルスの問題を理由にことしの全仏オープン(OP)を棄権した大坂なおみ(23)のウィンブルドンへの出場可否について、懸念を示した。
四大大会で4回の優勝経験を持つ大坂は、精神的な健康を守る必要があるとして全仏OPでの会見出席を拒否。罰金処分を科され、大会から追放される可能性を提示された中で大会を棄権し、3年前からうつ病に悩まされていることを明かした。
バルトリは解説者として出演したITVスポーツで、「こんなことになるとは予想していなかった。なおみの状況がここまで悪いとは思わなかった」とコメント。
今月29日に開幕することしのウィンブルドンへ向けて、「女子テニス、そしてテニス全体のために、彼女がウィンブルドンに出場することを願っている。彼女はとても大きなスターで、世界中の人々が共感している」との希望を語る一方で、「疑問符がたくさんついている。彼女がそこ(ウィンブルドン)にいるかどうかは分からない」とも話し、女子テニスのツアーを統括するWTAと国際テニス連盟(ITF)は、解決策を模索しているだろうとの見解を示した。