[カンヌ(フランス) 11日 ロイター] - 開催中の仏カンヌ映画祭でコンペティション部門にノミネートされている濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が11日、公式上映された。
作品は村上春樹の短編小説を映画化したもの。舞台俳優で演出家の主人公(西島秀俊)が妻の死によって満ち足りたと思っていた結婚生活の真実を知り、その2年後に演出のため訪れた広島で運転手(三浦透子)と出会い、それまで目を背けていたことに気付かされていくというストーリー。
濱口監督は公式上映前にロイターの取材に応じ、この原作を選んだ理由の一つとして「車という乗り物の中で会話をすることで生まれる親密さ」に魅力を感じていたと説明。
作品には韓国人女優のパク・ユリムも出演。濱口監督は「お互いの言葉が分からないので、自分が演技するには相手をより良く観察しないといけなかった。それによりシンプルに良い演技ができた」などと語った。
この作品は、主演俳優らを含め批評家から高い評価を得ている。