[3日 ロイター] - 東京五輪の競泳男子で5冠を成し遂げたケーレブ・ドレセル(24、米国)は3日、偉業によって大きく注目されるアスリートとなったが、「誰も私の名前を知らない頃の方が楽しかった」と語った。
ドレセルは50メートルと100メートルの自由形、100メートルバタフライで個人3冠に輝いたほか、リレーでも2つの金メダルを獲得するなど突出した成績を残した。
ただ、ドレセルは3日のテレビ番組「CBS This Morning」で、金メダルについて「楽しかったことを思い出すのに、そういったものは必要ない。楽しみだったのはレースに参加できたこと」と語り、自身にとって最も意味のあることはメダル獲得よりもそれまでの思い出だという。
また、メダルが「人生を変える」ような経験かどうか質問されると、ドレセルは迷うことなく否定し、「私は人生が変化してほしいとは思っていない。五輪前の生活が好きだし、正直に言えば、誰も私の名前を知らない頃の方がスイミングはもっと楽しかった」と話した。