[17日 ロイター] - アフガニスタンのサレー第1副大統領は17日、自身が国内にとどまっており、「合法的な暫定大統領」と言明した。所在は明らかになっていない。
イスラム主義組織タリバンは15日、首都カブールを制圧し、全土掌握を宣言。ガニ大統領は国外に脱出した。
サレー氏はツイッターへの投稿で、アフガン駐留米軍の撤退を決めたバイデン米大統領との議論は「無益」とし、アフガニスタンが「ベトナムと異なる」ことを示すようアフガン市民に呼び掛けた。
アフガンの民間放送局トロニュースの映像では、国外に逃れようとカブールの空港に押し寄せた人々が滑走路を移動する米軍輸送機にしがみつく様子などが確認され、ベトナム戦争末期の1975年のサイゴン陥落になぞらえる見方も少なくない。
サレー氏は、アフガンが米国や北大西洋条約機構(NATO)のように「精気を失っておらず、将来に大きな好機があると考えている」とも述べた。