[ロンドン 27日 ロイター] - 自動車レースF1で個人総合優勝を経験し、現在は引退して実業家のニコ・ロズベルク氏が、世界が気候変動への対策をする中でモータースポーツが果たすべき役割があると述べた。
ロズベルク氏はエコ分野で起業した他、電気自動車のフォーミュラE選手権の投資家や、オフロードの電気自動車エクストリームEシリーズのチームオーナーという顔も持つ。
ロイターに対してロズベルク氏は「自動車産業は現在、極めて大きな二酸化炭素の排出源となっている。モータースポーツは常に、この業界を正しい方向に導くための役割を果たすことができる」と述べた。
その上でロズベルク氏は「レース場から一般道への技術転用が素晴らしいものであるなら、それがモータースポーツの存在意義」と述べ、「2030年には飛行機にF1が開発を支援する合成燃料が搭載されているかもしれない」とも話した。
F1は古いガソリン使用の固定観念を払拭し、2030年までに100%持続可能な燃料の導入と、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指している。使い捨てプラスチックの使用も禁止されている。