[北京 17日 ロイター] - 中国バスケットボール界の元スター選手、姚明氏は17日、中国の張高麗元副首相から性的暴行を受けたと主張した後、身元の安全が懸念されている女子テニスの元ダブルス世界ランク1位の彭帥さん(中国)について、元気そうにしていたと述べた。
中国バスケットボール協会の会長を務める姚氏は先月、彭さんとともに上海でクロスカントリースキーのイベントに参加。当時の彭さんの印象について聞かれると、「彼女は元気そうだった。楽しく会話した」と答えた。
彭さんは昨年、性的暴行を受けていたとSNSに投稿。その後、約3週間にわたり公の場に姿を見せなかった。しかし、姚氏も参加した12月のイベントでは、性的暴行を受けたと主張したことはなく、SNSへの投稿は誤解されたと発言。その後は沈黙を続けている。
彭さんと約20年来の知り合いという姚氏だが、彭さんの問題については直接言及しなかった。
女子テニス協会(WTA)は彭さんの安全が確認されるまで中国での大会開催を延期。この問題は開幕が迫る北京冬季五輪にも暗い影を落としている。