[21日 ロイター] - スノーボードの男子スロープスタイル選手で、がんを克服した五輪銀メダリストのマックス・パロット(27、カナダ)が、来月4日に開幕する北京冬季五輪で金メダルを目指している。
パロットは2014年ソチ大会で五輪デビューを果たし、18年平昌大会で銀メダルに輝いた。同年12月にホジキンリンパ腫と診断されて一時競技から離れたが、19年半ばにがんを克服し、復帰戦のXゲームのビッグエアで金メダルを獲得。さらに同年のW杯、20年のXゲームでも金メダルを獲得と、衰えを見せなかった。
パロットは記者会見で、「年を追うごとに、肉体的にも身体的にも良くなっている。特にがんという大きなチャレンジを経て、メンタルがさらにタフになった。がんの後のシーズンを振り返ると、ほぼ自分の最高の年だった」と述べた。
そして、「もちろん目標は金メダル。でも、もし金メダルが取れなくてもすごくうれしいし、後悔はないだろう。なぜなら、この2年間で自分の力の全てを出し切ったので、悔いが残らないようにすることも私にとって大事なことだからだ」と話した。