[ワシントン/モスクワ 15日 ロイター] - ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相は15日、電話会談を行った。
ロシア外務省によると、ラブロフ外相はブリンケン長官に対し、協力継続の必要性を強調し、安全保障に関する実利的な対話を求めた。また、米政府による「攻撃的なレトリック」を容認できないという認識も伝えたという。
米国務省によると、ブリンケン長官はウクライナ侵攻が可能になっていることを米国は懸念していると伝え、「検証可能で信頼できる意義のある」緊張緩和が必要との考えを表明。危機解決に外交手段を追求していく意向を改めて示したほか、欧州の安全保障に関するロシアの書面での回答に期待していると伝えた。
これに先立ち米国務省当局者は電話会談について、「前回会談した際、連絡を取り合うことで合意していた」と述べていた。
ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えた軍の一部部隊が基地に帰還しつつあると表明。緊張が高まる中、西側諸国は外交努力を継続している。