[22日 ロイター] - サッカーの米国女子代表チーム(USWNT)と米国サッカー連盟(USSF)は22日、男子代表との待遇格差に関する訴訟で和解に合意したと発表した。女子選手には2200万ドル(約25億円)の和解金が支払われる。
また、USSFは今後、ワールドカップ(W杯)を含む全ての国際試合や大会において、男女で同一賃金を支払うことで合意に達した。また、女子サッカー関連の慈善活動やセカンドキャリア問題に向けて200万ドルの基金を設立する。
USWNTとUSSFは共同声明で「この日を迎えることは容易ではなかった。米国女子代表選手は自分たち自身と未来の選手たちのために同一賃金を実現するための活動に従事しながら前例のない成功を収めている」と発表した。
今回の合意は、2016年に女子選手の一部が連盟に多くの収入をもたらしているにもかかわらず男子選手よりも賃金が低いと起こした訴えにさかのぼる争いに終止符を打つものとなった。
バイデン米大統領はこの件に関して「待たされすぎた勝利」と称賛し、「これからはあらゆる業界で賃金格差をなくしていこう」とツイートした。