[ワシントン 23日 ロイター] - 米国防総省高官は23日、ロシアがウクライナとの国境沿いに集結させた軍部隊のうち80%が全面的な侵攻が可能な位置に配備されているとし、プーチン大統領はいつでもウクライナを侵攻できる状態にあるとの見方を示した。
同高官は、ロシア軍はウクライナとの国境から最短で5キロの地点で態勢を整えているとし、「命令が出ればいつでも出撃できる段階まで準備が進められている」と述べた。ただ、具体的な根拠は示さなかった。
ロシア軍の大部分は陸上部隊だが、ロシアは黒海に揚陸艦を含む20隻以上の軍艦も配備しているとした。
米国務省も23日、ロシアによるウクライナ侵攻が差し迫っている可能性があり、米政府はロシア軍が後退している兆候は確認してないと明らかにした。その上で、プライス報道官は、ロシアが緊張緩和に向けた動きを見せれば、米国は外交への関与に前向きとした。