[延慶(中国) 5日 ロイター] - 北京冬季パラリンピックに出場しているウクライナ代表グリゴリー・ボブチンスキー選手(33)は5日、「何よりも命が大事」と平和を呼び掛けた。
約1週間前からロシア軍がウクライナに侵攻。ウクライナの20人の代表団はパラリンピック参加が危ぶまれたが、5日にバイアスロンでの金3つを含む7つのメダルを獲得し、メダル数トップに立った。
バイアスロン男子(立位)で優勝したボブチンスキー選手は報道陣に対し、「ウクライナで戦争が始まったとき、人々、国、大統領を助ける方法、チームをサポートすることについて毎日考えていた」と述べた。
さらに同選手は「競技のことを考えようとしたが、今はそうするのが困難。何よりも命が大事」と、ウクライナ国民への思いを明かした。
また、バイアスロン男子(視覚障害)で金メダルを獲得したビタリー・ルキヤネンコ選手(43)は「街を守ってくれている人々にこのメダルをささげたい」とコメント。地元ハリコフに向けて「どうか強くあってください」とメッセージを送った。