[張家口(中国) 11日 ロイター] - ウクライナ・パラリンピック委員会のバレリー・スシケビッチ会長は、北京冬季パラリンピックで同国がメダルを量産していることについて、母国で起きている戦争が選手のモチベーションに大きく影響していると述べた。
ウクライナでは先月24日からロシア軍による侵攻が始まり、現在も戦火のまっただ中。200万人以上(主に女性と子供)が欧州の隣国に非難している。
多くの困難を乗り越えてなんとか北京入りを果たしたウクライナ選手団は、11日時点で過去最多9個の金を含む、計25個のメダルを獲得。メダル獲得ランキングでは開催国の中国(47個)に次ぐ、2位につけている。
スシケビッチ会長はロイターの取材で、ロシア軍による侵攻が「今大会でわれわれがこれほどの素晴らしい結果が出せている理由の一つ」とし、「(今週始めには)2種目でのトップ3独占を含む、計9個のメダルを一日で獲得した。これはウクライナ史上初めてのことだ。戦争がとても大きく、強力なモチベーションとなっている」と述べた。