[11日 ロイター] - サッカーのイングランド・プレミアリーグ、南野拓実の所属するリバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は11日、英政府がチェルシーのロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ氏に資産凍結の制裁を科したことについて、「正しい行い」と述べた。
ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、英政府はロシアのプーチン大統領と密接な関係にある新興財閥(オリガルヒ)に制裁を発動。10日に7人のオリガルヒ幹部らの資産を凍結し、アブラモビッチ氏も制裁の対象となった。
これにより、チェルシーは今後も継続して試合に出場でき、選手やスタッフへの給与も支払えるものの、アブラモビッチ氏が利益を得ることを英政府が防ごうとしているため、選手の移籍は行うことができない。
クロップ監督は記者団に対し、「チェルシーの全従業員に責任があるという状況ではない。ただ一人に責任があり、それは(ロシア大統領の)ウラジーミル・プーチンだ」とコメント。そして、「ロマン・アブラモビッチがどのような役割を担っているかは知らないが、近い存在であることは確かだろう。英政府は正しい行いをしたと思う」との見解を示した。