[ロンドン 17日 ロイター] - ロシアとウクライナは和平交渉に「真剣に取り組んでいる」が、双方の間には依然として「非常に大きな隔たりがある」と、欧米当局者が17日に述べた。
別の当局者は「昨日のプーチン大統領の演説を聞いた人がロシアは妥協するムードではないと考えてもおかしくはない」と語った。
ロシアのプーチン大統領は16日、政府閣僚向けのテレビ演説で、もしロシアが撤退すると西側諸国が考えているならば、それはロシアという国を理解していないと主張。ウクライナの中立化、非軍事化、非ナチ化について話し合う用意があるとする一方、ロシアは依然として軍事作戦の目標を達成すると述べ、それは「計画通りに進行している」とした。
当局者はまた、ウクライナがロシアとの交渉で求めている安全保障の確約について、保証人となる国の詳細を巡っては国際パートナー国の間で協議される見通しとし、条件を整えることは重要と述べた。
ウクライナの紛争における中国の役割と、中国がロシアへの武器供給に前向きな姿勢を示していることについては、「中国指導部はロシアを支援したい考え」であるものの、その反動や評判への打撃などの悪影響も認識しており、中国の対応はまだ固まっていないと確信していると述べた。