[ソウル 18日 ロイター] - 米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は18日、北朝鮮が核実験を再開するとの懸念が強まる中、米国と韓国は北朝鮮の「エスカレートする行動」を巡って「可能な限り強力な共同抑止力」を維持すると述べた。
チョン・パク北朝鮮担当特別副代表とともに5日間の予定で訪韓しているキム代表は、韓国外務省の魯圭悳(ノ・ギュドク)朝鮮半島平和交渉本部長ら韓国当局者と会談した。
会談後、記者団に対し「国連安全保障理事会がエスカレートした実験を受け入れないという明確なシグナルを北朝鮮に送ることが極めて重要だ」と指摘。米韓は「挑発的な行動には責任を持って断固として対応する」と述べる一方、「無条件でどこででも」北朝鮮と接触する意思があると強調した。
18日には9日間の日程で行われる米韓合同軍事演習も始まった。韓国合同参謀本部は17日、「コンピューターシミュレーションによる指揮所演習」であり、野外機動訓練は行わないと発表した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は17日、核戦力強化を目的とした新型戦術誘導兵器の発射実験を行ったと伝えた。
韓国メディアは、キム氏が5月に就任する尹錫悦次期大統領の政権移行チームとも会談する見通しだと報じた。
政権移行チームの報道官は尹氏とキム氏の会談は確認されていないと述べたが、尹氏の外相候補である朴振(パク・ジン)氏はキム氏に会う予定だと述べた。
キム氏はまた、魯氏との会談で、米政府は尹氏のチームと緊密に協力することを楽しみにしていると述べた。