[ヒューストン/ワシントン 27日 ロイター] - トランプ前米大統領は27日、テキサス州ヒューストンで開かれた全米ライフル協会(NRA)の年次総会に出席した。同州の小学校で今週発生した銃乱射事件を受け、学校に警察官などを配置すべきなどと主張した。
同州ユバルディの小学校では24日、児童19人と教師2人が死亡する乱射事件があったばかり。
トランプ氏は演説で「暴力的で精神的に錯乱した者を精神病院に留め置くことをはるかに簡単にする必要がある」と指摘。また学校のセキュリティー向上に強力なフェンスや金属探知機を備えるほか、全ての学校に警官または武装した警備員を常に配置することも必要だと訴えた。
今回の乱射事件を受けて米国では改めて銃規制の声が高まっており、共和党議員への主要な献金団体であるNRAに注目が集まっている。
この乱射事件を巡っては、州治安当局幹部が27日、容疑者の男が立てこもった教室に突入する前に警官約20人が廊下で45分以上待機していたことを明かし、「間違った判断だった」と認めた。