[24日 ロイター] - テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権の主催者は24日、ロシアの侵攻により難民となったウクライナ人に対し、「ミドルサンデー」にあたる7月3日に行われる試合のチケットを無償で配布するとともに、25万ポンド(約4150万円)を寄付すると発表した。
27日に開幕する今年のウィンブルドンは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシアと軍事協力国ベラルーシの選手が出場禁止となった。このため、同大会では男女ともにランキングポイントは付与されない。
ウィンブルドンでは従来、大会期間中にコートの芝のメンテナンスを行うために「ミドルサンデー」と呼ばれる休日を設けていたが、技術の向上によりメンテナンスに丸一日を必要としなくなったため、昨年限りで廃止。今年から14日間の大会となり、従来の「ミドルサンデー」にも試合が組まれるようになった。
無償チケットはマートン、ワンズワース両区に住むウクライナ難民、およびそのスポンサーやチャリティーを提供するパートナーが対象となる。また、25万ポンドはチャリティー活動「Tennis Plays for Peace(平和のためのテニス)」と英国赤十字の「ウクライナ・クライシス・アピール」に寄付される。