[モルビ(インド) 31日 ロイター] - インド西部グジャラート州モルビで30日起きた歩道用つり橋崩落事故で、死者数は少なくとも134人となり、31日朝までに約170人が救出された。地元警察は31日、つり橋の運営や改修工事に関わっていた業者ら9人を逮捕した。
ロイターが確認した死亡者リストによると、犠牲者の約35人は14歳以下。
崩落したつり橋は長さ約230メートルで、19世紀のイギリス統治時代に建設され、補修のため半年間閉鎖されていたが、先週一般公開されたばかりだった。
事故発生時、ヒンドゥー教の祭り「ディワリ」を祝う観光客約400人が橋を通行するチケットを購入し、橋の上には150人以上がいたという。
崩落直前のCCTVの映像には、若者グループがつり橋を左右に揺らし、その後橋を支えるケーブルが突然切れ、橋が約10メートル下の川に転落する様子が映っている。
地元当局者がロイターに明らかにしたところによると、つり橋の管理会社は橋利用の再開を当局に通知しておらず、安全に関する証明書を取得していなかった。
現地紙インディアン・エクスプレスによると、管理会社の広報担当はより多くの情報を入手する必要があるとしつつも、「橋の中間時点であまりにも多くの人が橋を左右に揺らそうとしたため崩落した」と説明している。
つり橋はかつて、地元の自治体が管理し、当時は一度に橋を通行する人数を20人に制限していたという。
モディ首相は11月1日にモルビを訪れる予定。
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